音声に戻せることは重要か
テープ起こしの表記は、文字を音声に復元できることを重視して決まっている場合がある。
例えばよくあるのは、「そのほか」と発音されたら「そのほか」と入力し、「そのた」と発音されたら「その他」と入力するという表記。両方を「その他」と表記しては、元の発音がわからないというわけだ。
でも、音声に戻せることは大事だろうか。
起こした文章を普通の人が見たとき、「そのほか」と「その他」が混じっている理由が理解できるだろうか。素晴らしい工夫だと思ってくれるだろうか。
自分がしゃべるとき、「そのほか」と「そのた」は、意味的な必要があって言い分けているわけではない。前後関係による言いやすさなどで、なんとなく口から出ているだけだと思う。
だから、「そのほか」を「その他」と表記しても問題ないはず、文章としては「その他」に統一するほうが見た目が美しい、と最近よく思う。
でも、私が変えれば済むというわけではない。私が仕事を頼んでいる人たちも、当然のこととして使い分けている。納品してもらったファイルをこちらで置換するのと、「ほか」は「他」にしてねと伝えておくるのと、どっちがいいだろう。
「ほか」以外にも、同じ言葉で同じ意味なのに発音次第で表記を変える慣習になっている言葉はいくつかある。「ほか」をいじるなら、それらもどうするか考えないといけない。
と考えていくと、おっくうになる。結局「そのほか」→「そのほか」、「そのた」→「その他」を使い続けるほうが楽ということになる。うーん。
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