1人とチーム、それぞれのリスクとメリット
廿●やっぱり雇われに行くかなあ。私には会社を経営するのは無理っぽいです。
奥山●会社の起こし方もいろいろありますよね。1人でやるか、従業員を雇ってやるかによっても、たぶんリスクは違うと思うんです。
人を雇ってる場合は、金銭的にリスクは多いけど、自分に何かあったとき代替でやってくれる人がいる安心感はありますね。ある程度の規模の仕事が来ても請けられるし。
1人だと、健康管理とか、仕事が重なったときにどうするかっていうリスクがありますから、そのへんのところですね。
廿●このところ義父のことなどあったので、1人でやるリスクは痛感してます…。
奥山●私は3人でスタートしたんですね。1人でやろうっていう気は最初からなかったので。
廿●あ、そうなんですか。
奥山●もともと編集とか映像制作の仕事って、たくさんのプロフェッショナルな人がコラボレーションして一つのものができますよね。
だからチームで仕事をするということには一切抵抗がなかった。逆に、そうじゃないとできないという気持ち。チームでないとできないという気持ちがあったんですね。
廿●でも現実には、フリーランスの編集者、ライター、カメラマンさんとか大勢いますよね。そういう形態ではなく、最初からチームを結成しようと。
奥山●そうですね、自分だけの才能で勝負するよりは。それと、私は発想的に自分が裏方、黒子なんですよ。自分たちが作ったコンテンツであり作品であっても、そこに自分の名前が出る必要はない。
廿●ああ、なるほど。
私がライターでありテープ起こしもできると言ったところで、例えば編集プロダクションを営めるほど本づくり工程全体の知識や経験があるわけではない。紙の雑誌だったころの『月刊在宅入力者』は、自主制作のミニコミ誌だから我流でOKだっただけ。
だから、会社化するとすれば、例えばテープ起こしの請負量を単純に今より増やすということになる。その場合、私に必要なのはアシスタントであって、違う分野の専門家がコラボするようなチームは作れない。
| 固定リンク


