社長がいろいろやらせてくれた
廿●学生時代とかから、いずれは会社を作ろうと思ってらしたんですか?
奥山●全然! 大学時代の私なんて、自分が働くこと自体考えてなかったんですよ。結婚したかった人がいて、卒業したらすぐ結婚しようと思ってたんです。でも失恋してしまって。
廿●うっ…。
奥山●それで途方にくれて、1年ぐらい父親の会社でアルバイトさせてもらったんですね。父は弁護士で、私は書類を入力したり裁判所に書類を届けに行ったり、いわゆる事務です。
廿●弁護士さんを自営業と言っていいかはわからないけれども、お父さんが勤め人の方ではない、そういう家庭環境は影響していますか?
奥山●影響しています。祖父が製造業の会社経営者だし、父は弁護士だし、母は画家だし。
会社を起こすにしろ在宅ワーク形式でやるにしろ、自営でやっている人は、もともと身近に自営業の人がいたというケースが結構多いような気がする。
奥山●私は美大の油絵科出身なんです。父の会社を出てから最初に就職したのは編集プロダクションで、当然デザイナーとして採用されたんです。でも社長が、お前はしゃべれるから営業もやってみろ、文章も書けそうだからコピーを書いてみろとか、いろんなことをやらせてくれた。
おかげで、3年ぐらいで仕事が一通りできるようになったんです。企画書書いて、営業に行って、台割(だいわり)を作って、執筆して、レイアウトまで全部。
廿●うわー、すごい!
奥山●それで今度は、映像の販売促進をするベンチャー企業に転職したんです。そこで企画を立てる面白さに目覚めたことも、今につながっています。
その次は映像の作り手に回りたくて、また転職してテレビ番組も制作している企画会社に。
この仕事はクリアしたから次はこれに転職、と積極的にキャリアを積み上げてきた奥山さん。ところが、今度の会社で大ピンチに陥る…。
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