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このリズムに慣れる

 テープ起こしをする者にとって「聞き取りたい」という欲求、あるいは「聞き取れなければ失格」という呪縛は強い。

 だから、起こしにくい音声を頼むのは怖い。普通の何倍も作業時間をかけたりして、無理をしているんじゃないだろうか。それでも仕上がりはこれなのかと、自分を責めているかもしれない。
 もう廿の仕事はしたくないと思うかもしれない。特にこれから冬になると繁忙期で、私のところ以外だっていくらでも仕事はあるのだから。

 それで、この話題をわざわざオープンなブログで書くことにした。起こしにくい音声の対処法を考えるのは後ろめたいことではないと、自分にも言い聞かせたかったし。並行して、個別のメールでも状況をできるだけ説明した。
 最近、いつもお願いしている方々の納品メールが、以前より楽な感じになってきたように思う。

 録音がよくて、話者が明晰にしゃべっていて、資料も十分に添付されている、そんな音声だったら、聞き取れて当然かもしれない。聞き取れなければ、自分が語彙不足とか、ネット検索が下手とか、資料の読み取りがなってないとか、かもしれない。

 そうでない音声もある。
 ある程度の不明を出さないと起こせない音声というものが、現実に存在する。そう割り切ること、不明の多い起こしの作業リズムに慣れること。私は最近、難聴音声だからといって格別時間をかけていない(だって急ぎなんだもの、この仕事)。

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