メンバーは不満も持っているがテキトーでもある
廿:私がテープ起こしをお願いしてる人の1人が、テープ起こしの会社にも登録していて、かなり長くそこで仕事してるんですよ。その彼女がもらってる現在の単価が、音声1時間で×円なんですって。
畔見●えええーっ。それは安すぎる。
廿:たぶんその会社の論理としては、「慣れない人は1週間で1時間しか起こせない、彼女は週4時間起こせる、だから1カ月の収入は不慣れな人の4倍、だからOK!」っていうイメージなんでしょうね。その人の評価って意味では、そんなに単純な掛け算でいいのか、単価自体上げてあげたらと思うんだけど。
この方はすごーく素晴らしい仕事をしてくださるので、私がお支払いしてる単価はその会社の1.5倍ぐらい。
畔見●ちょっとでも単価を上げてくれるとか、そういう形で評価をもらうとうれしいですからね。
でも、どういう基準でメンバーさんが仕事を引き受けるのか、わからない部分がある。本当に単価で選んでるのかなあ。そこそこ市場価格よりいい単価で出してるのに「やりませーん」と言われちゃうと、「えっ、在宅の仕事希望してるんじゃないの?」と思うんですよ。何の条件が合わないんだろう。
廿:何の条件が合わないんでしょうね、それって。
畔見●有限会社をやってたときも、「仕事をしたい、在宅でデータ入力をしたい」って登録に来る人、面接までして本人が納得して登録しているはずなのに、仕事の情報を流すと全然応募がないときが…。
廿:それ、よく聞きます。本当にやる気があって登録してるのかって感じですよね。リーダーにいくらやる気があっても、誰も応募してくれないと結局仕事はできないし。
私は入力講座をやってたせいで、人から相談を受けることが多かったんだけど、私が知ってるだけでもいくつかのグループが空中分解してます。両方で不信感なんですよね。メンバーは何かリーダーに不信感があるんですよ。それとも、何か夢のようなことを考えてるのかな。単価的には不満はないはずの仕事でも…。あとは何をしてほしいのか。
畔見●あとは何を、そこがわからないと、歩み寄れないんですよね…。
廿:仕事が土日にかからないでほしい、とかかな。
畔見●そういう面か…。あんまり厳しいことを言わないでほしいとかなのかな。
対談時には「メンバーの、リーダーに対する不満や不信感」について2人で頭を悩ませていたけど、応募がないという現象には違う原因もあることにあとで気づいた。
「本当にやる気があって登録してるのか」なんて言っている当の私も、何年も前に登録して一度も仕事情報に応募したことない会社がある。
直請けのお客さんが増えて応募の必要がなくなったのに、「登録を解除しますか?」と聞かれないのでそのままにしているのだ。「登録者○名!」という数字をPRに使うから多いほうがいいのか、一人一人に意向を確かめてデータを削除したりする手間をかけてはいられないということなのか。
別の会社は、打診された仕事を何回か続けて断ったらあらためて意向を確認するメールが来た。お詫びして登録の解除を依頼したら、「とりあえず解除したけど、また都合がついたらいつでも言ってください」という内容の丁重なメールが来て恐縮した。
基本的には、「ちっとも手を挙げない登録者」に対しては、いつまでも名簿に載せておかず意向を確認して整理するのがいいだろうと思う。登録する側というのは私自身も含め結構テキトーで、あっちこっちに登録してたまたまタイミングの合う仕事をしているような面が確かにあるから。
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