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手を広げるぐらいならパートに出るほうがまし?

廿:入力が好きな人は入力が好き、テープ起こしが好きな人はテープ起こしが好きなんですよ。そういう人に、プログラム系でもデザイン系でもライター系でもいいから、何か専門をもう一個持ったら?って言っても、本人が納得しない。

卓也ママ●私が頼んでるすごく入力の速い人も、やっぱりそういうタイプ。ライティングの手伝いもしてもらったことがあって、きちんとできるんだけど、無理をして手を広げるということはしないですね。いまのところ、入力だけで仕事は来るし、まわってるから。

廿:入力の好きな人は、ほかのことをやりたいという気持ちがあんまりないみたいなの。でも、たとえ仕事量が多くても、下請けで稼げるお金はどうしても限界がある。そうなると結局はパートに出ちゃうでしょう。

卓也ママ●子供の手が離れたら、絶対出るよね。つまり、おいしい仕事を知らないのかな。

食後のコーヒーとデザート、到着。

廿:多い月はそこそこ収入になるにしても、入力系はどうしても繁忙期と閑散期の差があってお金の入らない月がありますからね。

卓也ママ●2月3月は本当に忙しい。もっとばらけて来い!みたいな(笑)。

廿:年度末を乗り切れるかが一番キョーフですよね。大口のテープ起こしを打診されて、「春休みなので人手が確保できません」って断ったことがあります。
でもこの間、すごい技を教わった。エンドユーザーさんがお役所系で、どうしても年度内に予算を使わなきゃいけないって言われた人が、お金を先にもらって、仕事は4月になってからゆっくり納品したって。

卓也ママ●あ、そういう場合もありますよね。向こうとしては年度内に領収証が欲しいから。ちゃんとやるだろうという信頼関係があれば大丈夫なんじゃないですか。

廿:そうか…。できないって断ったのはもったいなかったな。

お金を年度末にもらっておいて、仕事は年度明けからとりかかるような方法って、私が知らなかっただけで案外常識なのかもしれない。

それと同じように、デザインとかプログラミングなど敷居の高い仕事(←入力者にとって)以外に、入力系でもちょっとした技術で稼げること自体、知らない人は結構いるのかもしれない。
卓也ママさんの「おいしい仕事を知らないのかな」というのはそういう意味だと思う。ちょうどそこでコーヒーが運ばれてきて、会話の流れが一時中断しちゃったんだけど。
笠松ゆみさんも、セミナーではよく「入力は、仕事の大きな流れのほんの一部で、その先がこんなにあるんです、そこに目を向けましょう」と力説していた。

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