入力のテレビCMを打つ
入力者として入力するときの入力(ややこしい表現だ…)は、決して「誰にでもできる仕事」ではない。
低単価や短納期に耐える能力は、この際カウントしない。入力自体のスキルだってかなりの高さが必要なのだ。今どきは、どの職場だって1人1台パソコンを支給されているだろうが、そんな「普通の会社員」の入力とはレベルが違うのだっ!
(「私の入力スキルはさほどハイレベルじゃないかも」と声あり)えっ、それはいけませんね。それじゃあ単価が上がるわけないじゃないですか。
入力者がいかに高度な仕事をしているかを世の中にアピールする必要があるのだが、この広報活動を誰もやっていない。
ここで言う広報活動というのは、入力者がお仕事ブログを書くなどではない。入力者のブログを熱心に読むのは入力者で、世間一般へのアピールにはなりにくいからだ。もちろん、マスコミが注目するぐらいの人気ブログになれば別だけど。
化粧品や薬のテレビCMに、製造などの様子を映すものがある。清潔な仕事場で、目を輝かせた社員が、緻密な作業をてきぱきとこなす。明るい音楽とカッコいいナレーション。つい覚えてしまうロゴ、ブランド名。
ああいうものがイメージアップに大事なのだ。化粧品や薬のくわしい製造工程なんかわからないのに、なんとなく素晴らしいと感じてしまうし、信頼できるような気分になる。入力業界も、誰かがあれをやればいい。
…ところが、入力業界にはテレビCMを打てるような大企業がない。いや、情報処理という観点で言えば富士通も日本IBMもあるが、そういう会社はこまごました入力作業の工程にタッチしない。
では業界団体はどうか。
各国の観光局は、外国のマスメディアを自国の観光地に招待して、記事を書いてもらうよう働きかけている。そこまで大がかりでなくても、各業界団体は、ことあるごとにプレスリリースを出したり記者会見を開いたりして、メディアに働きかけている。
入力に、そういう「業界団体」は存在するのか?
| 固定リンク
「単価下落を考える1」カテゴリの記事
- 「主婦SOHO 転機」(2006.06.04)
- 誰にでもできる仕事は安い(2006.06.09)
- 入力のテレビCMを打つ(2006.06.09)
- ついでに入力をする企業が単価を下げる(2006.06.13)
- 下請け孫請けひ孫請けひひ孫請け(2006.06.13)


