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セミナーはピンポイントで

 テープ起こしとデータ入力では、必要なスキルや仕事の捉え方は違う。ベタ入力とデータ入力でさえ、実は違う。

 SOHO・在宅ワークセミナーの講師に何度か呼んでもらって、だんだんわかってきたことがある。セミナーはピンポイントでなければ効果的ではない、ということだ。
 現状のSOHO・在宅ワークセミナーは、テープ起こし者と入力者どころではない、もっと広い範囲の職業を対象にしている。家でできるなら何でもSOHO・在宅ワークというわけだ。

 極端なことを言えば、弁護士と華道の師匠が、独立自営だからと同じセミナーに出席するようなものだ。そこで講師が言えることといったら「人間関係は大切です」などという、そりゃまあそうだけど、の内容になってしまう。
 どう考えても、必要な知識や技術や心構えは違うのだ。「人間関係は大切」などという基本以外は。

 ピンポイントにしたら、大都市圏以外は出席者が集まらないだろう。だから家でできる仕事なら何でも一緒にというのもわからなくはない。

 それならそれで、セミナーの内容を絞るという手がある。経理的な知識の話に絞る、などだ。
 それでさえ、かたや夫の扶養の範囲を越えないテクニック、かたや法人化するためのノウハウと、参加者の立場によって、役立つ話は全然違う。
 本当に役立つのは「夫の扶養内でウハウハ稼げる秘密のテクニック」とか「たった○万円・○日でできるNPO法人設立」などという、個別のケースに絞った内容なのだ。

 そう考えていくと、しかるべき参加者数が読めて、しかも参加者に役立つSOHO・在宅ワークセミナーというのは、実にむずかしい。

(2004年08月24日)

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