大企業よりフリーランス
フリーで仕事をするメリットは、仕事内容や仕事相手を選べることだ。
新卒の就職活動というのはずいぶん大ざっぱなものだと思う。そもそも就職といっても、入ってからどの部署でどんな仕事をすることになるかは、希望ぐらいは出すのかもしれないが、本人には選べないことが多い。よく言われるように、これは「就職」ではなく「就社」だ。
若い頃の私は、今よりずっと人間の幅が狭かったから、とうてい大企業ではやっていけないと知っていた。仮に就職試験や面接を勝ち抜いたとしても、その先、営業・経理・一般事務その他どの部署へ行かされるかわからないのでは…。
だから給料や福利厚生は二の次にして、できるだけ小さいところを選んでいた。過去に勤めたところでいまだに「うちの会社」という意識を持っているのは、手描友禅の工房と入力会社。どちらも家族経営で、社長以下6名程度という組織だ。工房と入力会社の間に勤めた製薬会社は、わずか130名の小企業だというのに私には大きすぎてなじめなかった。私のような性格には、独立自営が合っているのだと思う。
大企業に勤める人は大変だと思うもう一つの理由は、上司、部下、同僚を選べないことだ。
今の私の立場なら、ザイニュー作業部会が必要となれば、70名以上の応募者の中から自由に11名を選べる。大企業では、あるプロジェクトに11名必要というとき、「はい、この11名」とあてがわれるのかもしれない。さぼる人、他人を批判する人、独走する人がメンバーにいると、マネジメントに時間をとられてプロジェクトの進行に専念できなくなりそうだ。
私たちの世界では、固定的な上司・部下・同僚がいない。あるのは非常に流動的な人間関係だ。
自由な者同士が、必要に応じて仕事を依頼し合ったりチームを組んだりする。ただし、お互いに組織として束縛はしない。
非組織的な仕事の進め方について、本を書いてみたいなと思う。
(2003年07月14日)
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